
トレンドの定義は上昇トレンドであれば、高値を切り上げて、
安値も切り上げているということですし、下降トレンドであれば安値を切り下げて、
高値も切り下げている状態のことですね。
トレンドは定義にするとこのようになるのですが、
言葉で聞いてもイマイチわかりにくいと思います。
以前なぜトレンドが発生するのかの記事でも書きましたが、トレンドが発生するのには、
・材料
↓
・参加者の心理が偏る
↓
・価格が変動
このようなプロセスがあります。
トレンドとは市場参加者の心理の傾きが継続していることですね。
「市場参加者の心理が傾いている方に乗るということは、
大衆トレーダーと同じ立ち位置になってしまうんじゃないの?」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かにこの意見はごもっともですが、
トレンドは基本的に弱者の損切りによって形成されます。
①テクニカルの材料又はファンダメンタルズの材料が発生し、価格が変動。(投機的な動きも含む)
②ポジションを保有していた弱者が「もうダメだ耐えられない!」といって損切り(反対注文)をし、ブレイクアウトを発生させる。
③強者はその価格の動きについていき、さらに価格は押しあがる。
④強者がポジションを保有している限り、価格の逆行は抑えられ、市場参加者の心理はそちらの方向に傾く
④その傾きが更なる心理状態の傾きを呼び、トレンド方向に新規の注文が入りトレンドは継続していく。
このような市場参加者の心理の変化がトレンドの正体です。
つまりチャートは「みんなで作っている」ということですね。
PCに向かってトレードをしていると機械を相手にしている錯覚に陥ってしまいますがそうではなく、人を相手にしていることを常に意識しなければなりません。
単純に「ここがエントリータイミングだ!」といってトレードするだけでなく、
「どこで弱者が狩られたか?」
「どこで強者が参入してきたか?」
こういったマーケットの声を聞きながらチャートを見てみますと、今までとは違ったものが見えてくると思います。
テクニカルAがこうなったら・・・・
テクニカルBがこうなったら・・・・
これも大切ですが、相場の声にも耳を傾けましょう。
「相場のことは相場に聞け」ですね。