Trend is friend(トレンドは友達)という言葉があります。
海外の優れたトレーダーの多くはトレンドフォローを基本としていて、日本人は逆張りのトレーダーが多いそうです。
逆張りを否定しているわけではありませんが、逆張りのほうが技術が必要で難しいことは確かです。
相場にはトレンドというものが発生する以上、それに逆らってトレードをすれば必然的に勝つ確率は少なくなってきます。
私も断然順張りをオススメしています。
逆張りで負けているトレーダーの特徴として、値ごろ感でエントリーしてしまうということがありますが、相場では値ごろ感のエントリーは命取りです。
マーケットでは高すぎる安すぎるという価値観は存在しません。
実際にトレードしていて値ごろ感を感じることもありますが、やはり危険ですね。
ドル円の円高などがいい例でしょう。
値ごろ感の例として、普段生活していて、スーパーに買い物に行ったとします。
そこで100円でりんごが売られていたとします。
そのりんごが時間が経つたびにどんどん200円・・・300円・・・500円・・・と上がっていきます。
500円となったらもう誰も買いませんよね?
逆に値引きセールなどで値段が下がって10円などになれば誰でも買いたくなります。
この消費者感覚が染み付いているため、値ごろ感でエントリーしたくなってしまうんですね。
価格が上がって高値を更新したら買い。
安値を更新したら売りなどの順張りエントリーは、この消費感覚がある為に精神的な苦痛が伴います。
逆張りエントリーの方がエントリーするときには精神的に楽なのです。
そのため順張りトレードをしっかり行っていくには、普段の生活とは全く逆の感覚が必要になってきます。
これが順張りトレードが簡単そうに見えて、難しいことの原因です。
逆張りトレードの中でもリスクの少ないものもあります。
1時間足のトレンド方向に逆らわないで、5分足で逆張りなどの方法です。
これは5分足での逆張りのポイントが1時間足の押し目や戻りだったりするので厳密に言えば順張りに分類されます。
本当の逆張りトレードは大体3パターンに分けられます。
・トレンドが急激に発生した後の戻りを狙うトレードや、トレンド転換を狙うトレード。レンジ相場が発生しているときのレンジ上限、下限での逆張りなどです。
・トレンド転換を狙うトレード
・レンジ相場での上限、下限から反発を狙ったトレード
トレンドの急激な戻りを狙うトレードは、そのままトレンドが続いていくことも多い為、リスクが高いです。
トレンド転換を狙うトレードは、トレンド転換自体があまりおこらないため勝率が低くなります。ですが当たったときには天底を捉えられるので非常に大きい利益を得ることができます。
レンジ上限、下限からの反発を狙ったトレードは、レンジ相場の判断が難しいです。
私がトレードを始めたばかりのころは逆張りトレードばかりしていました。
ボリンジャーバンドの3σとRSIを使った逆張りシステムトレードもどきです。
それは15分足をメインにしたシステムトレードで、ある期間は安定して稼げていたのですが、相場が強いトレンド相場になったときに想定ドローダウンを大きく超えるドローダウンを叩き出し、あえなくシステム停止となりました。
今考えてみてもロジック的に勝てるロジックでもなかったのですが・・・
それで何が悪かったのかというと、その後逆張りをやめて順張りと逆張りトレードにトレードスタイルを変えたときに、逆張りになれてしまった為トレンドに乗るのが怖くなってしまったことです。
「こんなに上昇した後エントリーしていいのだろうか」とエントリーを躊躇してしまったり、エントリーの後に利益が乗っていったときに「もうこれ以上、上がらないだろうと」早い利食いをしたりと、いろいろな悪い癖がついてしまいました。
トレンド転換が怖くなってしまいTrend is enemy状態になってしまっていました。
トレンドには逆らわない。
これは基本にして奥義です。