こんにちは、塚田です。
今日は、長期の資産運用について話をしたいと思います。
私は普段、短期トレードを生業にしているわけですが、同時に数年~数十年単位での長期間の資産運用もおこなっています。
日本円をそのまま保有していることに殆ど価値がないので、必要最低限の日本円を残し、残りは株式、債券、不動産、コモディティ、暗号通貨など多岐にわたって投資をしています。
日本という国は好きですが、全ての資産を日本円で持つことは大きなリスクでもあるからです。
長期の資産運用はしたほうが良いのか?
あなたも、「お金は眠らせておくのではなく、お金に働いてもらおう」という話は一度は聞いたことがあると思います。
しかし、正直なところ、長期の資産運用は全ての人にオススメできるものでもありません。
長期運用の基本は集中投資ではなく分散投資ですから、ポートフォリオをしっかりと組んで様々な資産クラスに資産を分散します。
バランスよく資産を割り振ることができれば、リスクを抑えながらある程度のリターンを目指すことができるでしょう。
複利計算で考えてみる
しかし、問題となるのは長期の資産運用のリターンの低さです。例えば、年利7%で複利運用ができたとします。
複利を計算するには「72の法則」を使えば、資金が2倍になるまでの年数が簡単に計算できます。
72を金利で割って計算して出た数字が、資金が2倍になるまでの目安の年数です。
【72÷7=10.285】
つまり、年利7%で複利運用したとすると、大体10年で2倍になる計算です。
年利7%は長期の資産運用ではかなり良い数字ですが、それでも2倍になるまで10年かかります。
10億円を年利7%で運用すれば年間7,000万円の利益ですが、100万円を年利7%で運用しても7万円にしかなりません。
もちろん、インフレも考慮すれば円で保有しているよりは良いですし、リスクを抑えてマッタリ運用したいのであればこれでも良いと思います。
しかし、資産運用だけで生活を送ったり、これまでのライフスタイルを劇的に変化させるような運用は小資本ではできないことも事実です。
資本力が弱い人が長期の運用をしても、それで人生を変えることはできません。
せいぜい老後に備える程度で、数百万円運用したところでたかがしれています。
本当の安定とは「財産を持つことではなく、財産をうみだす能力を持つこと」という言葉があります。
10年で2倍なんてことを目指していたら、若く充実した期間は終わってしまいます。
資金力が無く、生活を変える為に運用している場合は、短期集中で高いリターンを狙うか、銘柄を絞って集中投資する方が目的に沿っていると思います。
結論
結局のところ、少ない資金で長期の分散投資をしてもリターンはたかが知れています。
なので資金が小さい場合は、お金を生み出す力を育てることに優先的にエネルギーを使いましょう。
私も20代で稼いだお金の殆どは、短期トレードの資金と自己学習に全て使ってきました。そのおかげで今の自分があります。
長期の資産運用でお金を大事にとっておくことを考えるよりも、自分に投資した方が最終的なリターンは大きくなると考えています。
無闇に長期投資を選択するのではなく、目的を考え選択していきましょう。
参考になれば幸いです。