相場の天底を見極めるクライマックスパターン

こんにちは、塚田です。

今日は、相場の転換点の見極め方について書きたいと思います。

相場の転換点で発生するパターンとして、セリングクライマックスバイイングクライマックスというパターンがありますね。

セリングクライマックスとバイイングクライマックス

セリングクライマックスとは、下落トレンドの終焉に起こる悲観的な投げ売り状態のことで、バイイングクライマックスはこの逆の上昇トレンドの終焉に起こる買いが過熱しきった状態です。

これらパターンは相場の転換点で頻繁に発生するパターンであり、100年以上前から今も変わらずに続いている普遍のパターンです。

このチャートでも急激な下落を最後に、下落トレンドが底を打ち相場が転換しています。(セリングクライマックス)

「転換点なんて後から見ればなんとでも言えるのでは?」と感じるかもしれませんが、リアルタイムの値動きでクライマックスの雰囲気を感じ取るのは売買においては非常に重要で、色々な売買パターンに活かすことができます。

クライマックスパターンの仕組み

多くのトレンド転換点でこのようなプライスパターンになる理由は、価格が市場心理により形成されているからです。

多くの書籍やWEBサイトでも、これらのパターンは紹介されていますが、本質的な内容に触れているものは少なく、実際に売買のレベルにまで落とし込めている人は少ないでしょう。

では、まずは、相場でトレンドが発生してから、トレンドが転換するまでの大きな流れを考えてみましょう。

トレンドが発生してから転換するまでの流れは、概ね以下のような流れになっています。

1・下落を悲観した大衆が投売りをする(セリングクライマックス)

2・価格下落が底を打つ(セリングクライマックス)

3・下落に釣られて大衆が安値で売りを掴む(アキュミュレーション)

4・プロが安値で買い集める(アキュミュレーション)

5・価格上昇(上昇トレンドに転換)

6・安値で売りを掴んだ大衆が慌てて買い戻す

7・価格上昇が天井をむかえる(バイイングクライマックス)

8・価格上昇に釣られて大衆が高値で買いを掴む(ディストリビューション)

9・プロが高値で売り始める(ディストリビューション)

10・価格下落(下降トレンドに転換)

(1に戻り繰り返し)

細かく見ていくともっと色々な思惑がありますが、大きな流れはこのようになっています。

アキュミュレーションとディストリビューション

セリングクライマックスが発生した後は、プロが安値付近で買い集める動きが起こります。

この安値付近で発生する動きが、アキュミュレーションといわれています。ディストリビューションはこの逆でバイイングクライマックスの後に天井付近で発生する動きです。

これらの小難しい名前を覚える必要は全くありませんが、この状況の本当の意味を考えることはとても大切です。

セリングクライマックスの後の、アキュミュレーションの状況では安値を何度も試しますが、安値が割れない動きになっています。

この状況で考えられるのは、プロが次の上昇を見据えて安い価格で買い集めていることまだ下落を信じている大衆が安値試すたびに釣られて売りをしかけていること、などが考えられます。

このような背景があるので、大衆が散々安値で売りをつかまされた後の上昇によって、トレンド転換が起こりやすくなっています。

相場の動きはこのようなプロと大衆の騙し合いの繰り返しによって価格が形成されていますので、意味を考えることは非常に重要です。

私達は大衆の心理を見極めて、プロサイドのポジションを持つ必要があります。

もちろん、今お話した話も、全て仮説の話であり、確定的な話ではありません。

例えばセリングクライマックス後のアキュミュレーションと判断して、相場が底をうったと判断しても、それが単なる下落トレンドの一時的な戻りということも充分あるわけです。

その後、買い方が勝利して上昇していくのか、それとも売り方が勝利して下落していくのかは、終わってみなければ分りません。

相場に「100%こうなる」という動きは無いからですね。

とはいえ、トレードは仮説を立てて確率的に期待値が高い状況にベットしていくだけのゲームです。

「裏の裏」と常に考えすぎてしまえば何もできなくなってしまうでしょう。

本当のセリングクライマックス、バイイングクライマックス

僕が、いつも具体的にどんな視点で考えているかというと、セリングクライマックスであれば、「買い方(ロング)がどこで諦めるのか?」という、妥協点となるポイントをいつも考えるようにしています。

「どこに損切りを置いているのか?」ということも深く考えますし、「この下落で本当に、多くの買い方はポジションを投げたか?」という視点でも考えます。

セリングクライマックスの最後には、出来高を伴った急激な下落があります。

「このまま下にいくのでは?」と誰もが思ってしまうような動き、絶望的な動きを最後に相場が転換していくことが多いです。

なので、セリングクライマックスによって、しっかりと買い方が一掃される動きを見届けた上で、ロングを仕込んでいきます。

一見してセリングクライマックスに見えても、悲観的な売りでなければ、もう一度安値を更新していく可能性が高いです。

この動きをさらに詰めていくと「大衆の投げが弱い場合には、一旦上に振ってもう一度、本格的に落としてくるパターン」が良く見られるのでそこを逆張りで短期的に狙うこともできます。

相場の悲観や大衆の投げを見極めるのには、慣れも必要なんですが「ここぞ」というポイントを狙えば、勝率8割を超えるトレードも可能です。

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ABOUT US
Tatsuya Tsukada
1988年、山梨県生まれ。株式会社JOE代表取締役。 僕は資産運用のプロです。メルマガの読者は1万5000人を越え、現在はトレードをする傍ら、複数の会社を経営しています。 2012年よりブログを開始。トレードスクールの運営を行い3000名を越える受講生がいます。また24fitnessサイボディの創業者として経営に携わっています。