プロが考える注文までのプロセス

こんにちは、塚田です。

先日の雇用統計の値動きは、行って来いの相場展開でしたね。

今回の雇用統計は注目が集まっていましたが、発表後の最終的な水準は発表前とあまり変わっていません。

まあどっちに動こうが、どれだけ動こうが全く問題はないので、これからの状況に合わせて対応しておきたいと思います。

 

注文までのプロセス

さて、今日は、「注文までのプロセス」についてお伝えしていきたいと思います。

トレーダーの仕事は、準備も含めればいろいろとありますが、最終的な仕事は「注文を出す」ことになります。

どれだけ考えたり、どれだけ悩んだとしても、実質的な業務は、ポチポチッと注文を出すだけですからね。

つまり、トレードとは「注文を出す」ことであり、価値のある注文を出すことに仕事の内容が集約されると考えています。

 

なので作業自体は一瞬で終わりますが、注文に至るプロセスはとても重要です。

あなたは注文を出すまでの流れを、しっかりと把握しているでしょうか?

今回は、私が考えている注文のプロセスをご紹介していきますので、参考にしてもらえればなと思います。

 

優先順位の決定

まず、一番初めに行うのは、各市場を比較して売買の優先順位を決定していきます。

これは、トレードにおける準備の段階ですね。

私は大体午前中に30分から1時間ぐらいかけて相場を確認して、各市場の優先順位を把握するようにしています。

(この時点ですぐに売買することはあまりありません)

最近メインに売買しているのは、EUR/USD,USD/JPY,GBP/USD,AUD/USD,EUR/GBP,USD/CADあたりですが、

これらの市場があまり良い状況で無い場合は、他のマイナーな市場も選択肢に入れます。

優先順位の決定要因しては、

1・基調トレンドの判断

2・ポジティブ要因

3・ネガティブ要因

この3つの要因を総合的に判断して優先順位を決定します。

難しく感じるかもしれませんが、要は各市場間の値動きを比べて、トレンドがはっきりしている市場を選択して、優先順位を決めるだけです。

トレードにふさわしくないネガティブな要因がある場合は、それらの市場の優先順位は低くなります。

例えば、長期時間軸のサポートレジスタンスがすぐに壁として控えている場合や、明らかに市場のリスクが高まっている場合などですね。

そういう場合は、売買の優先順位を低く見積もります。

逆にトレードに好ましいポジティブな要因があるならば、それらの市場の優先順位は高くなります。

例えば、「トレンド方向もはっきりしているし、長期のサポートレジスタンスにも支持されている」というような状況です。

そういう場合は、優先順位を他の通貨ペアよりも高く見積もります。

 

慣れるまでは、ちょっと難しいんですが、毎日習慣としてやっていけば、すぐに優先順位をつけることができるようになります。

私はアナログ的なやり方ですが、毎日手書きでノートに優先順位を書いています。(簡潔にまとめるだけです)

 

監視

ここまでが準備の段階で、ここからは、実際に売買シナリオのイメージして、監視する体制に移行します。

優先順位で上位の取引対象を集中して監視します。

監視といっても、ずっと張り付いているわけではなく、チャンスを逃さないようにするだけです。

実際はタイミング的に多少遅れても問題ない場合が多いので、数時間おきに監視を行って、売買のシグナルが発生しそうかどうかを確認しています。

 

少し細かい話になりますが、この監視を行っているときは、「待ち」の状態と、「待機」の状態で分けて考えています。

シグナルが当分発生しそうにない状況の場合は、「待ち」として考えて、
そろそろシグナルが発生しそうな状況の場合は「待機」の状態として考えています。

取引対象が「待機」の状態になったら、臨戦態勢に入って、チャンスを逃さないように頭を切り替えるようにしています。

「待ち」と「待機」の状態は、定期的に記録していき、シグナルの発生に備えます。

 

シグナル発生

実際にシグナルが発生しても慌てて売買を行うことはありません。

先入観が入った売買にならないように、再度慎重にトレードプランを見極めます。

チャンスに感じると、どうしても欲が入ってしまうので、判断に迷った場合は、一度席を外れるなどして、冷静になることをお勧めします。

トレードプランを十分検討して問題が無かったら、注文に移ります。

 

注文を行う

ここまでで、十分売買の内容は検討されていますから、この段階で迷うことはありません。

基本的に、新規売買の注文は成行きで行っています。

後は、間違えないように注文を出し、執行後は約定したプライスを確認し、TPとSLのプライスも再度確認します。

価格設定はミスが多いですから、確認はとても大切です。

 

その後

これで仕事はほぼ終りです。後の結果は神のみぞ知るですね。

私は殆どの場合、損切と目標値を設定したら放置をしているので、後は相場を見る必要もありません。

ここからは自由な時間です。

優位性があるトレードプランであれば、トータルで収益が上がっていきますので、後はどっしりと構えて待ちます。

準備も含めて十分検討することで、迷いも減り、ミスも減っていきます。

プロセスを正確に実行していくのはとても難しいのですが、
一つ一つ意味を考えて、実行していくことができれば、トレードの質も変わってくると思います。

注文に至る流れを一度整理してみてくださいね。

では、今週も頑張りましょう!

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ABOUT US
Tatsuya Tsukada
1988年、山梨県生まれ。株式会社JOE代表取締役。 僕は資産運用のプロです。メルマガの読者は1万5000人を越え、現在はトレードをする傍ら、複数の会社を経営しています。 2012年よりブログを開始。トレードスクールの運営を行い3000名を越える受講生がいます。また24fitnessサイボディの創業者として経営に携わっています。