「ロールリバーサル」FXで活かす方法をプロの視点で徹底解説。

こんにちは、DealingFXの塚田です。

今回は、ロールリバーサルについて徹底解説していきます。

ロールリバーサルとは何か?

ロールリバーサルとは「サポートレジスタンスが切り替わる」現象のことで、テクニカル分析の考え方の一つですね。

「役割」という言葉を英語にすると(ロール)となり、役割が転換(リバーサル)するので、ロールリバーサルと呼ばれています。似た言葉で、リターンムーブ(反対の動き)という言葉もありますが、ロールリバーサルと同じ現象です。

ロールリバーサルはどこで発生する?

ロールリバーサルは、過去にサポートだったポイントが、レジスタンスに変わるか、レジスタンスだったポイントがサポートに変わるポイントを指します。

上記チャートで、過去にレジスタンスで何度も上げ止まっていた価格帯を上方に上抜け、再びレジスタンスだった価格帯まで戻ってきたポイントが、サポートとして切り替わっているのが確認できると思います。(上にブレイクした場合)

反対に、サポートで下げ止まっていた価格帯を下抜け、サポートの価格帯まで再び戻ってきたポイントがレジスタンスとして、上げ止まる価格帯として機能している例です。(下にブレイクした場合)

何度も価格が止められていて、サポートレジスタンスがより強固なものであればあるほど、役割が反転した後にそのポイントが支持される可能性が高くなります。

ロールリバーサルが起こる仕組みとは?

次に、ロールリバーサルが発生する仕組みを確認していきましょう。

市場に参加している参加者の思惑、つまり、市場心理が価格として反映されているので、買い手と売り手の立場になって考えてみるとロールリバーサルの仕組みが分かります。

例として、レジスタンスを上方にブレイクアウトして、再びレジスタンスだったポイントまで価格が下げてきた場合を例にして考えてみましょう。

新規注文による押し目買い

何度もレジスタンスとして反落していたポイントを上に突破して、価格がレジスタンスだったポイントまで下落してきました。

この場合、どのような市場心理が働くと考えられるでしょうか?

レジスタンスを突破して、目線が買い目線に切り替わったことで、一部の参加者は、上昇トレンドに切り替わったと判断しやすくなります。

買い手の立場になって考えると「上昇トレンドに切り替わったので、押し目買いをしたい」という意欲の強い参加者が多数参入することによって、実際に買い注文が入ってくることで、価格が上昇することになります。

つまり、新規注文による、押し目買い意欲によって、価格が下げ止まり、レジスタンスだったポイントの役割が反転し、サポートして機能していることになります。

売りポジションを損切りされられた場合

反対に、売り手側の視点になって考えてみると、売りポジションを持っていたプレイヤーは、価格の上昇によって含み損を抱えたままでいるか、損切りをさせられているかのどちらかになります。

仮に売り手側が、ブレイクアウトによって、損失が拡大し、ポジションを損切りしたと仮定しましょう。(売りポジションの決済→買い)

その場合、それまでレジスタンスとして機能していた価格レベルでは、強い売り意欲が存在していたことになりますが、レジスタンスを突破し、損切りをしていることで、積極的な売り手が減少することになります。

売り手の立場からすると、下がらないと思って買い戻した訳ですから、再度売りで攻めていくには、初回の売買とは違った理由が必要になるでしょう。

積極的な売り手がいなければ、価格は下げていきませんから、下値は限定的となり、結果として押し目買いのポイントして買いが集まりやすくなります。

ブレイクアウトで、掴まされた売り手の心理

また、上方にブレイクアウトが発生し、売り手サイドが「含み損を抱えたまま」の状態だと仮定して考えてみましょう。

その場合、再度建値レベルまで戻した場合は、傷が浅くないうちに決済を試みる可能性があります。

「しばらく含み損で耐えていたが、プラスマイナスゼロまで戻ってきたので、決済しておこう」という心理が考えらます。

売り手側の買い戻しになりますから、決済注文として買い注文が入ることになり、ここでも買い意欲が増していることが分かります。

上記のように、何度も価格が止まっていたポイントにおいては、買い手と売り手の双方で、「様々な思惑が交差」することになります。

その為、サポートとレジスタンスが入れ替わる現象が起こり、押し目買い、戻り売りのポイントして意識されやすくなっているのです。

ロールリバーサルの探し方

ロールリバーサルは、基本的なチャートパターンであり、相場で頻繁に確認されるので、発見することは難しくはありません。

ロールリバーサルとなるポイントを探すには「価格が何度も止められているポイント」を探します。

通常は、同じ範囲内で価格が上下動しているレンジ相場から、ブレイクアウトしているポイントを見つけます。

重要なサポートレジスタンスからブレイクアウトが起こった後、過去のレジスタンスだったポイントが、サポートに切り替わると考えることができます。

上記の例は、上昇を例にしているので、下落した場合は、チャートが反転しますが、考え方は全く同じです。

ロールリバーサルとその他テクニカルポイント

また、上の解説例は、ローソク足分析で、価格を元にしたロールリバーサルの分析になります。

過去に抵抗帯だったポイントの役割が入れ替わる訳なので、ローソク足に限らず、他のテクニカルポイントでも同様の現象が見られることがあります。

例えば、PIVOTポイントが、ロールリバーサルとして機能することもあれば、移動平均線が、抵抗帯として機能しており、ブレイクすることで、役割が反転することがあります。

他にも、キリの良い数字、ラウンドナンバーや、パリティといった価格帯でも同様の現象が起こります。

ローソク足に限らず、価格が止まる理由があれば、そこには参加者の売買の思惑が介在し、同様の原理が働くからです。

ロールリバーサルの落とし穴

以上が、ロールリバーサルの特徴と仕組みについてです。

では、次に「実践への活かし方、ロールリバーサルの活用方法」について考えてきましょう。

実際に大切なのは、「どうやって使うのか?」という実践レベルの知識だからです。

ロールリバーサルが機能する仕組みを理解した多くの人は、はじめに「チャートを使って、ラインを引いてみる」という試みを行うのではないでしょうか?

そして、ロールリバーサルがチャート上で有効に機能していることを確認すれば、実際に売買してみたくなるのではないかと思います。

しかし、理論と実践では大きく異なる落とし穴がありますので、注意してください。

過去のチャートポイントは、あくまで過去のもの

それは、「過去のチャートポイントは探そうと思って探せば、いくらでも見つかる」ということです。

ロールリバーサルとして機能しているポイントは、チャート上で探せばいくらでも見つかりますが、それは、あくまで「探そうと思って探したもの」になります。

ちなみに、この記事に載せている画像も、解説の為に分かり安いポイントを選んで「探そうと思って探したチャート」を載せているのです。

相場の動きは似ているようでも、毎回同じ動きになることは絶対にありません。

なぜなら、その時のファンダメンタルズも異なれば、参加者の市場心理も毎回異なるからです。

実際には、この記事のチャート画像のような、教科書的な動きをすることはめったにありません。相場は、自分の都合良く動いてはくれないからです。

なので、「よし、ロールリバーサルのポイントだ、エントリーしよう!」とやったところで、思っているような成果が上がらないのです。

検証してみれば、すぐに結果は分かりますが、単純にロールリバーサルだけで売買しても、ボロボロの結果になることは間違いありません。

切り替わったポイントまで戻ってこない場合

「なぜ上手くいかないのか?」というと、押し目まで待っていても、落ちてこない場合も当然あるからです。

サポートレジスタンスが、切り替わったポイントまで確実に戻す訳では無い以上、機会損失になることもあります。

加えて、ロールリバーサルに限らず、全てのテクニカル分析で共通して言えるのは、何かしらのテクニカルレベルでピタッと止まることは殆ど無いということです。

チャートパターンとしては、非常に簡単で、シンプルなのですが、実際に売買に組み込むことは思っているよりも難しいのです。

実際のマーケットの動きでは「教科書ムーブ」よりも頻繁に見られるのが荒れた動きです。

「ロールリバーサルで押し目が入ると思ったのに入らず、下落したので、上昇トレンドではなく、下落トレンドか?」と思わせてから「やっぱり上昇」……

このような動きの方が、実践では頻繁に見られます。なぜなら、教科書的な動きで参入する初心者をプロのプレイヤーが振るい落としにくるからです。

FXトレードにおける利益は、他のトレーダーの損失によって生み出されるからです。

「自分が損切りをした後に、思った方に価格が進んでいく」と感じるのであれば、それは他のプレイヤーに翻弄されているからです。

ロールリバーサルの本質

ロールリバーサルはあくまでも、基礎的なチャート分析のテクニックの一つです。

トレンド方向の判断や、押し目買い、戻り売り候補として、一定の基準にはなりますが、ある程度、トレード経験を積んできた者であれば、「誰でも知っている」知識であることには変わりません。

そして、誰でも知っているということは、裏を返せば、プロに狙われる可能性も高いということでもあります。

特にサポートレジスタンス付近では、多くの資金が流入し、攻防が行われることになります。

そして結果として、教科書通りに綺麗に動かず、翻弄されてしまうということもあります。

プロのプレイヤーが、初心者トレーダーを振るい落としてから、本当の値動きとなることが多いからです。

なぜ、FXで勝てないのか?については、以下の記事も参考にしてください。

「FXで勝てない仕組み」を徹底解説!勝ち組を目指すなら必見。

もちろん、「誰でも知っている=使えない」ということではありませんが、あくまで、テクニカルポイントの一つになります。

重要なテクニカルポイントとして過信しすぎないように注意しましょう。

ロールリバーサルの活かし方

では、ロールリバーサルはどのように活用できるのでしょうか?

ロールリバーサルのポイントは古典的な分析ながら、価格が反転する根拠を持つものですから、トレードへ活用することはできます。

乱高下して、ピンポイントで機能しないことも多々あるものの、押し目買い、戻り売りの「候補ポイント」としては妥当なレベルとなる傾向が強いからです。

押し目買い、戻り売り戦術を使う場合は、どこかでは、候補を決めてポジションを持つ必要があるので、候補にはなるでしょう。

また、すでに含み益のポジションを持っている場合においては、増し玉(追加ポジション)のポイントとしても、考慮することができます。

ロールリバーサルとなるポイントは、押し目候補、戻り売り候補として、捉えるのが、考え方の一つになります。

また、ロールリバーサル単体で、サポートレジスタンスとして判断するよりも、他のテクニカルポイントなどと複合して考えると、より効果的になるでしょう。

まとめ

ロールリバーサルは、押し目買い、戻り売りの候補を提供してくれます。

しかし、教科書通りに動くことはめったにありませんので、その点を踏まえて、トレードに活かしていくようにしてください。

 

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Tatsuya Tsukada
山梨県の甲府市で生まれました。トレードスクールの運営を行い、3000名を越える受講生がいます。メルマガの読者は1万5000人を越え、現在はトレードをする傍ら、複数の会社を経営しています。